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魔界学園ZERO戦記 TypeA編 
01-006【アリスに叱られて】

勇者
「あくぅぅっ! はぁ~はぁ~いったい、何が?
 何であんなことに? わからない・・何も・・けど・・気持ちよかった・・。」

勇者
「くそっ! 俺はこんなことをするために来たんじゃない・・。
 早く・・ふたりを・・探さなくちゃ・・くぅぅ・・。」

*勇者は、朦朧(もうろう)とする意識の中・・
 なんとか立ち上がろうとした・・。 その時・・。

アリス
「あの・・だいじょうぶですか?。」

勇者
「ん? 君は・・確か、アリス?。」

アリス
「あ、はい・・覚えていてくださったのですね。」

勇者
「う、うん・・かわいい娘は忘れないよ・・。」

*勇者は、そう言いながら立ち上がろうとしたが・・。

勇者
「くっ・・うぅ・・。」

*一瞬、目眩でクラッと来て
 腕を伸ばして前のめりに一歩アリスに近づいた・・。

アリス
「うぅ、ひょっとして・・わたしの胸・・揉むんですか?。」

*アリスは、少し怯えた表情になり
 そして、腕を交差して胸を隠すようにして一歩後ろに下がった・・。

勇者
「ちょっと待って・・いくらなんでも生徒に・・
 そんなことしないって・・。」

アリス
「そ、そぅですよね・・嘘じゃなぃですよね?。」

勇者
「嘘じゃないよ・・信じて・・うくぅ・・。」

アリス
「どうぞ・・肩をお貸ししますので少し歩けますか?。」

勇者
「え? なにを・・?。」

*辛そうな様子を見かねて、アリスが勇者の腕を自らの肩に乗せて
 勇者の身体を支えてくれ・・ゆっくりと歩き始めた。

アリス
「生徒会室でよろしければ、少しお休みになっていってくださぃ。」

勇者
「いや、だいじょうぶだから・・あぐぅ・・。」

*勇者はバランスを崩して、アリスにもたれ掛かった。

アリス
「あ・・レオン先生が、嘘つきだと言うことはわかりました・・。
 辛ぃのでしょう? お連れします・・。」

勇者
「え? 何で嘘つき?。」

アリス
「生徒には手を出さなぃって・・わたしの胸は揉まなぃって・・。」

勇者
「ん? このうにうには、まさか・・ごくっ・・。
 っ! 違うんだっ! これは・・事故なんだ・・信じてくれ・・。」

*勇者の手のひらには、アリスの豊満な胸ががっちりと握られていた・・。
 更に焦った勇者は、言い訳の最中ずっと・・揉み揉みしてしまった・・。

アリス
「あぁ・・ん、やめて・・レオン先生・・うにうに・・しなぃ・・で・・。」

勇者
「ご、ごめん・・ちょっと、焦っちゃって・・うにうに・・。」

アリス
「んぁ・・わ、わかりましたから・・うにうにをやめて・・
 手を・・手を・・放して・・くださぃ・・。」

勇者
「あ・・ごめん・・。」

アリス
「うぅぅ・・。 着きました・・。」

*勇者がアリスの胸をうにうにしている間に生徒会室に着いた・・。

アリス
「ぐすっ・・こちらのソファーにお掛けくださぃ・・。
 今、冷たいお飲み物をお持ちします・・。」

勇者
「あ、あぁ・・ありがとぅ・・。」
(うわ・・涙目になってたぞ・・。 どぅする・・?)

アリス
「どぅぞ・・。」

*アリスは、飲み物をテーブルに乗せ・・自身は反対側に腰掛けた。

アリス
「・・・・・・。」

勇者
(気まずい・・わざとじゃないんだけど・・。)

勇者
「あのさ、アリスさん? 怒ってる? ほんとにごめんね・・。
 信じてほしぃ・・わざとじゃないんだ・・。」

アリス
「はぃ? 嘘つきのレオン先生の言ぅことをですか?。」

勇者
「だから・・嘘じゃないんだって・・。」

アリス
「わたしの胸を揉まなぃって・・言ぃましたよね?。」

勇者
「う、うん・・言った・・。」

アリス
「でも・・揉みましたよね?。」

勇者
「う、うん・・揉んだ・・。」

アリス
「嘘つきですよね?。」

勇者
「でも、あれは・・事故なんだ・・。」

アリス
「冗談です・・怒ってなんていませんよ。
 すみません、少しびっくりしちゃって・・。」

勇者
「うぉぉぉ・・いい娘だ・・。 ほんとに君はいい娘だ・・。
 俺の娘(むすめ)になってくれ・・。」

アリス
「なんですか、それって・・レオン先生から見て・・
 わたしは異性の女の娘として意識する魅力が無ぃってことですか?。」

勇者
「えっ!? 違うってっ! 君は凄ぃ魅力的だよっ!
 特にその胸とかっ! あっ!! いや、今のは・・。」

アリス
「クスッ、よかったです。
 全然、魅力が無ぃと思われるよりいぃですから。」

勇者
「いやぁ~ほんと、ありがとぅね・・。」

アリス
「ところで、先生はなんでそんなにフラフラなんですか?。」

勇者
「あーこれね・・俺もよくわからないんだ・・。
 保健室で、保健教官のカミラ先生にいきなり服を脱がされて・・あっ!!。」

アリス
「いきなり服を・・ですか?。」

勇者
(マズいだろ? こんな真面目そうな娘に・・。)

勇者
「いや・・その・・だから・・服を脱いで・・
 ストレッチ・・そうそうストレッチをさせられて・・それが・・
 もう、凄いハードで・・。」

アリス
「そぅですか、それは大変でしたね。 よくわかりました・・。」

勇者
「そうなんだよ・・。」
(よかった・・何とかごまかせた、さすが俺・・。)

アリス
「レオン先生が、本当に嘘つきだって・・。」

勇者
「はぁ~? なんで、そうなるんだ?。」

アリス
「だって・・その・・わたし・・変な声がするから・・
 覗ぃてみたら・・きゃっ!。」

*アリスは、真っ赤になった顔を両手で隠してうつむいてしまった・・。

勇者
「えっ・・とぅ・・全部、見られちゃった・・のかな?。」

アリス
「いぇ、レオン先生が気持ちよさそうに喘ぃで・・
 射精ちゃう射精ちゃうって・・そのあたりから・・いやぁぁ・・。」

*アリスは真っ赤に成りながら首を左右に振っている・・。

勇者
「うがぁぁ・・最悪の場面だけ見たのね・・。
 せめて最初のとこを見てくれてたら・・うぅぅ、もう死にたい・・。」

アリス
「最初に・・どんな凄ぃ・・プレイを・・?。」

*アリスは少し指を広げ、その隙間から覗き込むようにして問いかけてきた・・。
 こういうことに興味はあるようだ・・。

勇者
「プレイ? 違うってっ! いきなり勝手にされたんだよ・・。」

アリス
「先生っ! わたし、そぅいぅの良くなぃと思ぃますっ!。」

*打って変わって、テーブルを強く叩くと・・
 凛とした表情でアリスはそう言った・・。

勇者
「そうだよね? 学園内で・・ね?。」

アリス
「違ぃますっ!
 男性と女性ですから・・ある程度は、仕方がないと思ぃます。」

勇者
「え? そっちは、いいの?。」

アリス
「けど・・それを、女性の所為(せい)にするなんて・・男らしくありませんっ!
 カミラ先生が、かわいそぅじゃなぃですかっ!?。」

勇者
「えぇぇっ!? だって、俺・・いきなりされたんだよ?。」

アリス
「カミラ先生みたぃな女性が、レオン先生みたぃな体格の男性を無理やり?
 出来るわけなぃじゃなぃですかっ!
 見損ないましたっ! 出ていってくださぃっ!。」

勇者
「ちょっと待ってよっ! 俺の話を聞いて・・。」

アリス
「もぅ、出ていってっ! すぐに出ていってくださぃっ!。」

*勇者の言葉は、全く信じてもらえず・・
 生徒会室から追い出されてしまった・・。

勇者
「そんな・・ほんとのことなのに・・。」

*勇者はとぼとぼと教官室に戻っていった・・。

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