裏切りの女騎士アイリ

裏切りの女騎士アイリ

*プロローグ
王国では最近、何者かによる城内での誘拐暗殺事件が多発していた。
ことの始まりは事務方の貴族の謎の失踪であったが、
これは、すぐに犯人側の声明文により誘拐事件へと発展した。
だがその後、犯人側からの要求は一切無く・・
数日後にその貴族は死体となって発見された。
その後も同様の事件が数件続くことになるが、犯人側の周到な手際のため
その間、ひとつの証拠も発見されることは無く・・
結果、容疑者の目星さえ全く着けられない状態だった・・。

だが、ある時を境に突然この犯人の行動に粗さが目立つ様になる。
それまでの殺害では、争った形跡など全く見受けられなかったのだが
明らかに城内で偶然出会ったであろう兵士と争い、兵士を殺害・・
そのまま無造作に死体を放置するなど、
短絡的で衝動的な殺害を行うようになったのだ。
現場に残された・・「これからも殺害は続く」
と、いう同じ筆跡の声明文が残されていなければとても同一犯の犯行とは
思えないこの事件、これではいつ犯行現場を目撃されても不思議ではない。
犯人は何故突然、殺害方針を変更したのであろうか?
そして、その目的とは?

主人公は騎士隊の総隊長であり、特に敵対する大国である帝国との
数々の功績により国内外より勇者と崇(あが)められていた。
しかし、今・・その彼は、精神的に追い詰められていた。
何故なら、城内で殺害された者たちは
騎士隊の隊員・・即ち、彼の部下達であったからだ・・。
部下思いの彼には耐え難い状況となっていたのだ・・。

勇者
「くっ・・昨晩で6人か・・。
 見回りは複数で動くように厳命してある・・。」

勇者
「俺の部下には弱兵など、ひとりもいない・・なのに、なんでこんな事態に・・。
 相手はそれほどの手練(てだれ)だとでもいうのか?」
*と、その時であった。

「なぜ、あなたが・・嘘だ・・がぁぁーーっっ!!」
*通路の先で争うような声が聞こえてきた・・。

勇者
「まさかっ!? 間に合ってくれ・・。」
*ものの数十秒で勇者は現場に駆けつけた・・。
*だが彼は、衝撃の現場を目の当たりにする事となってしまった・・。
 血のこびり付いた剣を握りしめる女が息を切らせ立ち尽くしていたのだ。
 そして、女の足元には・・ふたりの兵士の亡骸が転がっていた・・。


「はぁ~やっとですか・・残念ですけど、あなたの所為(せい)ですよ・・。
 あなたが何時まで経っても見つけてくれないから・・
 またわたし、ふたりも殺してしまいました・・。」

勇者
「嘘だっ! な、なんで・・君が・・。」


「それは、わたしが帝国の工作員だからですね。
 あぁ~これ、いります?」
*女がそぅ告げて見せたものは・・
 紛(まぎ)れもなく、例の犯行声明 「これからも殺害は続く」
 と、書かれたメモだった・・。

勇者
「ずっと・・ずっと・・俺のことも騙(だま)していたのか・・?
 答えてくれ・・アイリッ!」
*勇者が驚き、取り乱したのも当然のことであった・・。
 何故なら、アイリと呼ばれた彼女は・・勇者の率いる騎士隊の副隊長を務め、
 実力だけで無く、その美貌と柔らかな性格から城兵の憧れの存在である上・・
*一月(ひとつき)ほど前からは勇者と結ばれ・・
 公私にわたり、勇者を支えてくれる最愛の女性でもあったからだ・・。

アイリ
「それが、わたしの任務ですからね。
 そして、わたしの最終の目的は・・隊長、あなたの暗殺です。」

勇者
「それじゃ、俺に近付いて来たのも・・。」

アイリ
「えぇ、初めてプライベートでお逢いしたバーでの事・・
 そして、その後の事・・覚えていますか?」

勇者
「もちろんだ・・あの日以来、君は俺の・・
 掛け替えのない大切な女(ひと)になったんだから・・。」

アイリ
「あの日、愛し合って・・あなたが解き放った瞬間・・
 わたしは・・あなたを殺害するはずでした・・。
 後悔しています・・そぅすれば、こんな事にはならなかったのに・・。」

勇者
「後悔するぐらいならっ! なんで、その時に殺してくれなかったんだ・・。
 その方がどんなに気が楽だったか・・。 俺は君のそんな姿を見たくなかった・・。
 俺は・・こんなこと・・知りたくなかったよっ!」

アイリ
「それは・・。」
(殺さなかったのではないわ・・殺せなかったの・・。)

勇者
「それに・・始めは、証拠ひとつも残さずに暗殺を行っていた君が・・
 何故、急に・・こんな悲惨な、そして雑な殺害をする様になったんだ?
 他にも目的があるんだろっ!? いったい、何を企んでいるんだっ!」

アイリ
「企むですって? あぁ~うるさぃっ! うるさぃっ! うるさぃっ!
 最終の目的は、あなたの暗殺だって・・さっき言ったでしょっ!
 全部、あなたの所為(せい)なのよっ!」
*日頃、物静かなアイリが・・
 取り乱したように感情を露わにして喚(わめ)き立てる・・。

勇者
「俺の所為(せい)? 俺の所為(せい)って・・どういうことなんだ?」

アイリ
「もぅわかったと思ぅけど・・
 あの日あなたに逢ったのは、もちろん偶然では無いわ・・。」

アイリ
「わたしは、あなたの様な甘い男には有利な・・
 女という武器を使って・・
 あなたを殺害する決意をしてあの場に臨(のぞ)んだのよ・・。」

アイリ
「本当なら、もぅ少し時間を掛けて・・
 あなたの方から、わたしを誘わせる予定だった・・。 でも、時間が・・
 わたしには、もぅ残されていなかったからすぐにでも実行するしかなかった・・。」

アイリ
(そぅ・・あなたの隣で過ごしているうちに・・わたしは・・
 自分が女であることを思い知らされてしまった・・。 日に日に・・
 あなたに惹かれていく気持ちを・・抑えられなくなってしまったから・・。)

勇者
「時間が残されていなかった?
 アイリ、いったい君になにがあったんだ?」

アイリ
「うるさぃわねっ! もぅ、話すことは無いのっ!
 決着を着けましょう・・隊長、いぇ勇者さま・・。」
*そう告げるとアイリは、思いつめた様にゆっくりと・・
 剣先を勇者に向けた・・。

勇者
「話してくれ、アイリッ! 俺なら君の力になれるかもしれない・・。」

アイリ
「何を腑抜けた事をっ! それが王国の剣(つるぎ)と呼ばれた男の言葉なの?
 わたしは、敵国の工作員・・しかも、もぅ十人以上も王国の者を殺害しているわ。
 いくらあなたでも・・出来る事は、もぅ無いのよっ!」

アイリ
「わかるでしょ? あなたが、今するべき事は・・ひとつしか無いの。
 わたしを・・その剣で斬り捨てる・・そぅでしょ?」

勇者
「俺に・・君を? 君を討てと言うのか・・?
 アイリ、君は・・どこまで残酷な女なんだ・・。」

アイリ
「ふんっ、なに暗くなってるのかしら? 何か勘違いしてるよぅだけど・・
 わたしは、ここであなたに斬られるつもりなんて無いのよ?
 最終任務を達成して・・帝国に帰らせてもらうつもりなんだから・・。」

勇者
「ふぅ~そうか・・だが、君の思い通りにはさせない・・。
 俺だって・・このままじゃ、収まりがつかないんだよっ!」

勇者
「だから、君を捕らえて・・洗いざらい白状してもらうからなっ!
 覚悟しろっ! アイリッ!」

アイリ
「ふんっ、これでも帝国ではそれなりに恐れられた女なのよ。
 いくらあなたでも、簡単に従わせられると思わないでね?
 それより、あなたの方こそ・・本当に覚悟はいぃのかしら? 勇者さま?」

勇者
「あぁ、行くぞっ! アイリッ!」

アイリ
(これで終われる・・もぅ、わたしの所為(せい)で・・
 あなたの悲しそぅな顔を見たくないの・・ごめんなさぃ・・。)

*戦いが始まった。
 言葉通り、アイリは女性特有のしなやかな動きで・・
 勇者の豪剣をことごとく受け流していく・・。

勇者
「ぐっ、まさか・・ここまでやるとは・・。」

アイリ
「はぁ~はぁ~こんなものなの?
 これが、王国最強の勇者の剣(けん)だというの?
 この程度じゃ・・女ひとり、倒すことはできないわよ・・。」
*そう強がってみせたアイリであったが
 一撃で相手を両断可能な勇者の豪剣を受け流し続けるのは、
 女性のその細腕には、かなりの負担になっているようだった。

勇者
「ふんっ、女にしてはってだけだ・・。
 アイリ、君の方こそ・・かなり息が上がってるじゃないか?」

アイリ
「ふふっ、口だけは達者ね・・。 いいわ・・。
 そんなに死にたいのなら、あなたの知らない真の剣技というのを
 見せてあげる事ができるけど? 受ける覚悟はあるのかしら?」

勇者
「真の剣技だと? いいだろう・・。 
 なら俺も・・王国騎士の奥義をもって相手をすることになるが
 君こそ覚悟はいいのか?」

アイリ
「わたしに覚悟を問うの? ふふっ、ねぇ~勇者さま?
 漆黒の荊棘って、聞いたことないかしら?」

勇者
「漆黒の荊棘・・その名前は聞いたことがある。
 たった数十人で孤立無援となった砦から突然飛び出し・・
 数千いた王国の包囲を切り崩して敗走させた・・帝国の女騎士の名だ。」

アイリ
「そぅよ、覚悟なんて斬り合った瞬間からできてるの。
 そして、どんな状況でもわたしに敗北は無いわ。
 わたしと刃を交えた男は全員、平伏(ひれふ)せさせ従わせるだけよ。」
*アイリが鋭い視線を勇者に向ける!

勇者
「ふっ、しかし噂とは・・本当に宛にならないものだな。
 君があの漆黒の荊棘とはな。 冷酷で非道な恐ろしい女と聞いていたが・・
 鎧の下の素顔は、こんなにも魅力的でかわいい女の娘だったんだからな。」

アイリ
「あら、ありがとぅ・・お礼と言ってはあれなんだけど・・
 その魅力的でかわいぃ女の娘の足元に転がされたくなければ・・
 次の斬り合いでは・・あなたは、あなたの最強の剣技を出すべきよ。」

勇者
「本気・・ふぅ~どうやら手加減できる状況では無いようだな。
 いいだろう、お望み通り見せてやるよ・・。 俺の最強の技を・・。」

アイリ
「えぇ、それでいぃわ。 それなら、敗れても後悔しないで済むでしょ?
 うふふっ、魔剣乱荊棘(まけんらんけいきょく)っ!」
*アイリの細剣が荊棘の鞭の様にしなり・・勇者に打ち掛かる!

勇者
「生意気な・・。
 全てを討ち壊せっ! 王国騎士奥義龍牙斬っ!」
*勇者の剣が全てを咬み砕く龍の牙の様に・・アイリに襲い掛かる!

アイリ
(あぁ、もの凄い剣圧・・
 これが、わたしの愛した最強の男の剣技なのね・・。 これなら・・。)

アイリ
「はぁぁーーーっっ!!」
*襲い掛かる勇者の龍の牙にアイリの荊棘が絡み付き・・
 その棘(とげ)が龍の頭に突き刺さる!

勇者
「うぅぅりゃぁーーーっっっ!!」
*だが強靭な龍は、その荊棘を引き千切り・・やがて・・
 可憐な女の柔肌にその牙を突き立てる!

アイリ
「キャッ・・!」
*アイリはダメージを受け、かわいい悲鳴を上げた!! だが・・
 荊棘の拘束を振り切るためにかなりの威力を奪われていた龍の牙には
 この帝国の女騎士に大きな傷を与える威力は残っていなかった・・。

勇者
「ふぅ~耐えたか、たいした女だ・・だがどうだ?
 これで力の違いがわかっただろ?
 さぁ~おとなしく降伏して、洗いざら・・いっ?・・がっ!! な、なんだ・・?」
*勝ち誇った勇者だったが・・その左右の腹部は
 敵である美しき女騎士の放った鋭い剣技により・・
 大きく削ぎ落とされていたのだった・・。

続きが気になる方
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・裏切りの女騎士アイリ:テロップ有りバージョン
 こちらは Hシーン+陵辱シーン3分+ 最新バージョンです。

・裏切りの女騎士アイリ:テロップ無しバージョン
 こちらは Hシーン+陵辱シーン3分+ 最新バージョンです。

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