勇者
「3ーA、ここか・・なんか、学校の教室なんて卒業以来だし・・
少し緊張するな・・。」
*ガチャ・・勇者は開閉式の扉を開けて中に入っていった。
そして、教室の中を見回すと・・。
勇者
(さすが第零だな、どいつも癖の強そうなやつばかりだな・・。
まぁ~わかっていたことだ・・。 でも俺も、もう大人だ・・ここは・・)
勇者
「あーすまん、少し時間には早いんだけど・・席についてくれないか?。」
(うん、さすが・・俺・・。)
生徒A
「時間に早いってわかってんなら来んじゃねぇ~よ。」
生徒B
「ほんと、使えねぇ~やつ。」
勇者
(あっ!? イラッ!)
生徒C
「だせぇ~面して・・席についてくれないか? だってよっ!
どうする、みんな?。」
生徒D
「いっやでーす!。」
生徒E
「同じく嫌でーす・・あははっ・・。」
勇者
(ほぅ~? イライラ・・)
生徒C
「ぎゃははっ! みんな嫌だってよ? どぅする教官先生?。」
勇者
「どうするって・・そりゃーっ! へへっ・・
このくそガキがぁーっ! ぶっ殺してやるっ!! どりゃーーーっっ!!。」
生徒C
「うぎゃぁーーっ!!。」
*勇者は生徒Cの顔面にいきなりパンチを打ち込んだ!!
生徒Cは悲鳴を上げると、鼻血を吹き出しながら真後ろに倒れ込み・・
一発で気を失ってしまった!!
*魔界では教官による体罰は、教育の一環として認められている。
元々、強固な肉体を誇る魔族であるため
この程度では大きな事故にはならないのである。
生徒A
「お、お前・・教官だろ? いきなりこんなことして・・。」
勇者
「お前だとっ!? うるせぇーっ! このガキッ! うらぁーーーっっっ!!。」
生徒A
「うぐわぁぁーーーーーっっ!! ぐえっ!!。」
*勇者は生徒Aを思いっきり投げ飛ばした!!
生徒Aは勢いよく壁にぶつかり、
そのまま頭から変な体勢で落下し・・気を失ってしまった!!
勇者
「ふぅ~ふぅ~うらぁぁーーっっ!! 次はどいつだぁぁぁーーっっ!!!。」
*興奮し怒れる勇者の独壇場となった・・。 そこに・・。
眼鏡の真面目そうな女の娘
「ちょっと、先生落ち着いてくださぃっ!。」
*ひとりの女の娘が両手を広げて勇者の前に立ちはだかった・・。
勇者
「そうか、次はお前かっ!! そらっ!!。」
*興奮した勇者はその女の娘のスカートを思いっきり捲くり上げたっ!!
眼鏡の真面目そうな女の娘
「いやぁーーーっ!! あぅ、ぐすっ・・先生・・ごめんなさぃ・・
わたしが・・みんなの分も謝りますから・・どぅか落ち着いてくださぃ・・。」
*女の娘はみんなの前でスカートを捲くり上げられた恥ずかしさと
勇者の怒りの形相に恐怖して泣き出してしまっている・・。
その様子に我に返った勇者は・・。
勇者
「あ・・ご、ごめん・・つい・・。」
*さすがの第零の生徒達も全員慄えながら全員座り込んでしまっていた。
勇者が怒りのままに暴れたのである・・当然ではあるが・・。
眼鏡の真面目そうな女の娘
「うぅ・・ほんとに・・ごめんなさぃ、先生・・ごめんなさぃ・・。」
勇者
「あ・・いや・・こっちこそ・・その・・ごめんね・・。
もう、落ち着いたから・・それに、女の娘に・・ほんと・・ごめん・・。」
眼鏡の真面目そうな女の娘
「ぐすっ、ほんとぅに・・ほんとぅに、ごめんなさぃ・・。」
勇者
「もう、謝らなでくれ・・俺の方が大人気無かったよ・・。」
眼鏡の真面目そうな女の娘
「はぃ・・うぐ・・ぐす・・。」
勇者
(やっちまった・・それに、この娘には悪いことしたな・・。)
勇者
(けど、この娘・・おとなしそうだけど勇気あるな・・。
気も抑えて無かったから・・普通なら目をつぶっていても
後に倒れ込むぐらいの恐怖は感じたはずなんだけど・・。)
眼鏡の真面目そうな女の娘
「ぐぅ・・ふぅ~・・すみません、泣き出してしまって・・。」
勇者
「いや、面目ない・・怖かったよね、ごめん。
君のおかげでほんと助かったよ・・。 それにしても、君・・勇気あるね?。」
眼鏡の真面目そうな女の娘
「そんなこと・・怖かったですよ・・。
でも、わたし・・クラス委員長なので・・。」
勇者
「そうなんだ、君みたいな委員長がいてくれてよかったよ・・ありがとうね。」
眼鏡の真面目そうな女の娘
「いぇ、あ・・わたし、リネットといぃます。
先生・・これから、よろしくお願ぃします・・。」
勇者
「あ・・これは、ご丁寧に・・。
俺はレオンっていいます・・こちらこそよろしくお願いします・・。」
リネット
「ぷっ! なんで先生が、そんな丁寧な言葉遣いなんですか?。」
勇者
「あ、いや・・君につられちゃって・・あはは・・。
それじゃ、改めて席に着いてくれ・・今日は挨拶だけさせてもらうから・・。」
リネット
「あのぅ~先生・・。 このふたりはどぅしますか?。」
勇者
「あー見たところ気を失っているだけだし・・まぁ~だいじょうぶだろ。
俺が後で保健室に連れていくよ。」
リネット
「はぃ、先生・・。」
勇者
(うぅ~ん先生かぁ~こういう娘に言われると・・なかなかいい響きだ・・)
【クラス委員長リネット 女:17歳 159cm 40kg 85(D)-53-82】
【勇者の担当する三年生一組の表面上は真面目な眼鏡の女の娘。
とても親切で面倒見がよく、
情報通でもあるためレオンに学園のことをいろいろ教えてくれるのだが
それは、他人の隠し事を知りたいという欲望のままの行動の結果であって
情報収集の方法は盗撮や盗聴で得ていた。
当然、犯罪者となったのも悪質な盗聴及び、盗撮を繰り返したためだ。
おとなしそうに見えるが、本人の話では護身術には長けているらしい。】
*その後は問題も無く講習時間を終え、
勇者は保健室に向かうためにのびている生徒を抱えた。 すると・・。
勇者
「よっと・・。」
リネット
「あの先生、ひとり運びますよ・・。」
勇者
「ありがとう、でも・・どう見たって委員長にはムリだよ・・。
それに俺、けっこう力あるから、平気だし・・。」
リネット
「任せてくださぃ、委員長なので・・。 それに、こぅ見えてわたしも
護身術を習っていますから・・けっこう・・
ふぅ~うくくっ・・このぅ~むぅぅぅ・・。」
*リネットは本気のようだが起き上がらせるのがやっとで・・
全く持ち上がる気配が無かった・・。
リネット
「なぁぁぁーーっ! こぉぉぉーーっ!。」
勇者
(ほんと真面目なんだな・・気持ちはありがたい・・。
ありがたい・・けど、これは・・腰とか痛める前に止めないとな・・。)
リネット
「のぉぉぉぉーーっ! きぃぃぃーーっ!。」
勇者
「あのさ、委員長? もうわかったから・・。
このへんで・・ね? 気持ちは伝わったから・・。」
リネット
「にぃぃやぁぁーーっ!! ふぅ~ふぅ~気持ち?
そんなものに何の意味があるんですか? 結果が・・のぁぁぁーーっ!
重要なんですぅぅぅーーっ!。」
勇者
(ダメだ、意地になってる・・。
はぁ~仕方がない・・無理やりにでも・・)「よっと・・。」
*勇者はたまらずに、息を切らせ真っ赤な顔で奮闘するリネットから
強引にのびている生徒を横取りしようとした。
リネット
「えっ!? あ・・ぅぅ先生・・。」
勇者
「悪いけど、こいつはもらうよ・・で、諦めて手を放してくれないか?。」
リネット
「あぅぅ、わたし・・わたし・・んん・・。」
勇者
「ん? こいつ男のくせに柔らかいな・・。 軟弱なやつめ・・。
これから俺が、きっちり鍛えてやるからな・・うらうら・・。」
リネット
「あんっ・・先生・・あの・・わたし・・はぁ~はぁ~・・。」
*リネットは、更に真っ赤な顔となり息遣いもどんどん荒くなっていく・・。
勇者
「もう、委員長の気持ちは・・ほんとわかったからさ・・。
いい加減、こいつを掴んでいる手を放してくれないかな?。」
リネット
「ん、んん・・わたし・・もう手・・放して・・ます・・。」
勇者
「ん? でも、引っ張っても持ち上がらないんだけど?
もっと強くやらないとかな?。」
リネット
「もっと強く? ダメ・・わたしの・・ちぎれ・・ちゃいますぅぅ・・。」
勇者
「千切れる? なんで? うにうに・・。」
リネット
「あんぅぅぅ~うにうにしないでぇぇ~・・それ・・わたしの胸・・。」
勇者
「そうなんだ、これ委員長の胸なんだ・・どうりで柔らかい・・えっ!!??
あれ・・それじゃ俺ずっと? うにうに・・。」
リネット
「あぁぁん・・だからぁ~うにうにしないでぇぇ~・・。
もぅ放して・・んん、許して・・くだ・・さぃ・・。」
勇者
「あ・・そうだね・・ご、ごめん・・。」
*勇者はやっとリネットのおっぱいを解放した・・。
リネット
「はぁ~はぁ~ぐすぅ・・酷ぃですよ、先生・・。」
勇者
「あぁぁ・・ほんと・・ほんとにごめんね・・。」
*再び勇者はリネットを泣かせてしまった・・。
リネット
「ひっく・・うっく・・ぐす・・。」
勇者
(これは・・言い訳の余地も無いな・・
でも、委員長・・細身に見えてけっこう・・)
リネット
「ぐすぅ・・保健室・・行かないんですか?。」
勇者
「う、うん・・一応、委員長が落ち着くまで・・。」
リネット
「くぅ、ふぅ~・・も、もぅわたし・・だいじょう・・ですから・・。」
*リネットは必死に泣き止んだ・・しかし、その肩は・・
荒れた息の所為でまだ微かに震えている・・。
勇者
(この娘、ほんとうにいい娘だな・・)
勇者
「うん、わかった・・。 ほんとにごめんね・・。
それと・・おっぱいだいじょうぶ?。」
リネット
「もぅっ! ふんっっっ!! 大きな声でなに言ってんですかっ!!?
引っ叩きますよっ!? わたし護身術は、かなりの腕前なんですからっ!。」
勇者
「うぎゃっ!!。」
*勇者は、教室で女子生徒に思いっきり平手打ちされ・・
ほっぺには、真っ赤な手のひら大の痕がくっきり付いてしまった・・。
勇者
「引っ叩きますよっ!? って、もう思いっきり・・。」
リネット
「はぃ? なんですか? 保健室っ! 行くんですよね?
それとも・・反対側にも欲しぃのですか?。」
勇者
「い、いや・・だ、だよね・・わかってるって・・行ってきますよ・・。」
*勇者はリネットに叱られて、そそくさと逃げるように保健室へ向かった・・。
勇者
「うぅ、けっこう痛い・・耳がキーンってしたし・・。
それに・・嫌われちゃったかな・・はぁ~いい娘だったのにな・・。」
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