ブログアドベンチャー
魔界学園ZERO戦記 TypeA編 
01-008【危険な繋がり】

*勇者は虐めの事実を確認するためにアリスの元へ向かった。
 と、丁度その頃・・

頬に傷のある長身の男
「おいっ、なんだ・・これだけなのか?」

ちょっととぼけた感じの女の娘
「うーん、なんかー作るの大変みたぃ・・
 って、言ってたような言ってなかったよぅな?。」

頬に傷のある長身の男
「ちっ! 使えねーガキどもだ。
 ガキどもなんか全員、薬漬けにして・・こき使っちまえばいいのによ。」

ちょっととぼけた感じの女の娘
「そんなことしたらー、これ出来てこなくなっちゃうよ?。」

頬に傷のある長身の男
「ちっ! 仕方ねぇー・・それは俺も困るしな。
 けど、こんな粉があんなに高値で売れるんだからな・・おいしい商売だぜ。
 なー?。」

ちょっととぼけた感じの女の娘
「僕は、どぅでもいぃよ・・あの娘がそれでいぃなら・・。」

頬に傷のある長身の男
「はぁ~? 何だそれ? バカくせい・・次はもっと上げて来いよ?
 あぁ~めんどくせぇ~・・。」

*頬に傷のある長身の男は、ぶつぶつ愚痴をこぼしながら
 去って行ってしまった。

*勇者は、先程追い出された生徒会室にやってきた・・。

勇者
「アリス・・まだ怒ってるかなー? ん?
 中で何か声が聞こえる・・。」

レイラ
「だからっ! どぅしてアリスはっ!
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

アリス
「お願いもぅっ・・やめてっ!。」

*ガラッ! いきなり扉が開き・・女の娘が飛び出してきた。
 そして、そのままレオンの横を駆け去って行ってしまった・・。

レオン
(ん? あれはアリス・・? 何か悲しそうな表情してたな・・。
 中で何かあったのか? 確認しておくか・・。)

*ガラッ

レイラ
「アリスッ!?。」

レオン
「あ、いや・・ちょっといいかな?。」

レイラ
「あぁーっ? なんだ、お前か・・。 何の用だよ?。」

勇者
(うっ、こいつか・・)「そうか、じゃーな・・。」

レイラ
「ちょっと、待ちなよ・・。
 なぁ~会長には手を出すなって言ってあったよな?
 ウザぃから近づくんじゃねぇ~・・わかったか?。」

勇者
「はっ!? 何で俺がお前の指図を受けないとならないんだ?
 女子生徒だろうが、やる時はきちんと躾けるからな?
 気を付けて口をきけよ?。」

勇者
「それにお前の方こそなんで生徒会室にいるんだ?
 用なんか無いだろうが?。」

レイラ
「はぁ~っ!? バカか? あたしは生徒会副会長なんだよっ!
 お前こそ、用なんて無ぃだろぅが? 二度と来んなよ?。」

勇者
「えっ!? お前が副会長? 冗談だろ?。」

レイラ
「あーはいはい、冗談でも何でもいぃから・・
 お前は、もぅ会長には近づくなよ?
 ほらっ! わかったらとっとと帰りな・・。」

勇者
「てめぇ~・・なぁ~お前・・あの娘のこと虐めてるだろ?。」

レイラ
「はぁ~っ? お前には関係無ぃだろうがっ!
 さっさと行けよボケ。」

勇者
「んだと・・お前・・。」

*勇者はとっさに掴み掛かるように腕を伸ばした・・。

レイラ
「お前に襲われたって悲鳴あげるぞ?。」

勇者
「はっ!? くそっ・・。」

*勇者は、そそくさと生徒会室を後にした・・。

勇者
(くそっ! ムカつくっ! あの女・・。
 それにしても・・レイラ、やつが生徒会副会長?
 なんか、余計に怪しくなって・・ん? なんで・・やつが?。)

*勇者が偶然、校舎裏隅に視線を向けると、
 そこには、本来ここにはいないはずの
 頬に傷のある長身の男の姿があった。

勇者
(誰かと話している? 校舎裏で? 相手は・・?)

勇者
(ん? カミラだっ! カミラとジャック?
 いったいどんな繋がりなんだ?)

勇者
(どうする・・今すぐ出ていくか?
 いや、カミラに俺の素性がバレるのは・・まだマズいな・・。
 ふたりが別れてからにするか・・。)

*勇者は注意深くふたりの行動を観察することにした。 すると・・
 始めにカミラが金貨らしき物をジャックに手渡し・・
 次にジャックがカミラに封筒の様な物を手渡した・・。

勇者
(何か買っているのか?
 ・・てっ! まさかっ!? ゴートゥー・・)

女の娘の声
「はい、現場いただきました・・と・・。」

*勇者が息を飲み緊張を高まらせたその瞬間・・
 すぐ横の茂みの中から突然、すっとぼけた声がした。

勇者
(バカ声を出すなっ!
 ・・ん? いただきました? って、なんだ?。)

*勇者はそっと茂みに付近に近づき中の人物を確認した。
 それは・・

勇者
「ん? あれ? 委員長?。」

リネット
「はい? 何です? ・・先・・生っ!?。」

勇者
「お前、何やってんだよ・・こんなところで・・。」

リネット
「べ、別に・・何もしていませんよ。
 それじゃ~わたし、急いでるので・・失礼します・・。」

*勇者が小声で話しかけると
 リネットは慌てた素振りでさっさと行ってしまった。

勇者
「何やってたんだ、あの娘・・。
 いや、そんなことより・・今は、あっちだ。 おっ!?。」

*勇者が視線を戻した時、
 丁度カミラが校舎内に向かって歩き始めていた。

勇者
「さて、それじゃ~行くか・・。」

頬に傷のある長身の男
「へへっ、いい尻してるぜあの女・・たまんねぇ~。
 次の時にでも・・やらせてもらうか・・。」

勇者
「ジャックさん・・。」

ジャック
「あん? 誰だ? ちっ、てめぇ~か・・。」

勇者
「久しぶりですね。」

ジャック
「はぁ~っ? 何だそれ?
 お前・・世間話でも、しに来たのか?。」

勇者
「いや・・。 ならさっそく、ジャックさん・・
 あんたが来るなんて連絡は受けていないんだけど?。」

ジャック
「あぁっ? 何で俺が・・
 いちいちお前にお伺いしないとならないんだ?。」

勇者
「そういう意味じゃないけど・・
 ギルバートさんから、何も聞いて無かったから。」

ジャック
「へっ、あのおっさんもボケたんじゃねぇ~のか?。」

勇者
「ジャックさんっ!
 総隊長のことをおっさん呼ばわりは、聞き流せないですよ。」

ジャック
「んぁ? なんだ? 威勢がいいな?
 だったら今からここでおっ始めてみるか? なぁ~レオン?。」

勇者
「今は任務中です。 ここで始めるのはお互いにマズいでしょ?。」

ジャック
「ほぅ~いい子ちゃんは言うことが違うねぇ~?
 あぁ~違うか・・。
 なぁ~レオンちゃんよ? ビビってんのか?。」

勇者
「何で俺が、あんたにビビる必要があるんですか? ジャックさん。」

ジャック
「なんだと? こらっ!?。」

勇者
「そんなことより・・そもそも、あんたは任務で来てるんですか?。」

ジャック
「悪(わり)ぃなぁ~守秘義務ってやつだ。」

勇者
「それなら、今ここで保健教官のカミラと会っていましたよね?
 何を売っていたんですか?。」

ジャック
「売った? 何言ってんだお前? 俺はただ道を聞いていただけだぜ?。」

勇者
「あんたが金を受け取って・・
 その後、何か封筒のような物を渡していたのを見ているんだけど?。」

ジャック
「なんだお前、除きの趣味でもあったのか?
 いいのか? そんなこと話して? フローラにチクっとくぜ?。」

勇者
「今、フローラは関係無いでしょ?。」

ジャック
「そうか、関係無いのか・・ならよぅ~。
 フローラの生乳でも揉みに行くかなぁ~? いいよな、レオンちゃん?。」

勇者
「あんた・・フローラの居場所を知っているのか?。」

ジャック
「さぁ~どうだろうな? けど、ありゃ~いい女だ・・
 あの乳も尻もたまんねぇ~よ。 なぁ~そうだろ?
 ほんと、お前にはもったいねぇ~よな?。」

ジャック
「だからよぅ~この俺様がたっぷりと・・全身舐めまくって・・
 かわいがっておいてやるぜぇ~ひゃはははっ!。」

勇者
「てめぇ~っ! ジャックッ!
 そんなマネしてみろ・・お前をぶっ殺してやるからなっ!。」

ジャック
「何だぁ~? 任務中でちゅよ?
 いいのでちゅか? レオンちゃんよ?。」

勇者
「なぁ~ジャック、これだけは答えろっ!
 お前はフローラの行方を知っているのか?。」

ジャック
「さぁ~なぁ~? どうなんだろうなぁ~?
 おっ? 時間だ・・。 こう見えて俺は忙しいんだよ。
 まぁ~丁度いい暇つぶしになったぜ。 あばよ、レオンちゃん。」

勇者
「待てっ! ジャックッ!。」

ジャック
「待たねぇ~し、それに・・ジャックさん・・だろ?
 何と言ったって・・俺はお前の先輩勇者なんだからよ。 あばよ。」

【勇者ジャック 男:26歳:188cm 82kg】
【ひねくれた性格の勇者。
 勇者どうしの御前試合においてレオンに敗れており
 その事をかなり根に持っていて
 何かとレオンにキツく当たってくる。
 ただ、実力は本物で勇者以外に敗れたことは無く
 戦場では鬼人と呼ばれ恐れられている。
 また、ギルバートにも敗れており
 素行の悪さから度々指導を受けているため
 ギルバートには頭が上がらない。】

勇者
「くっ! 何で、あんなのが勇者に承認されているんだ・・。
 けど、カミラに会っていたことを否定しなかったな。」

勇者
「カミラのあの時の様子、ジャックとの繋がり・・
 もしもジャックがゴートゥーヘブンを売りさばいていたら・・。
 これは、ギルバートさんに報告しておいた方がよさそうだな・・。」

*レオンはさっそくギルバートに連絡を取ったが
 ギルバートは不在であった。

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